拡張型心筋症 CRT-D埋め込み 病歴5

2017年12月

 

先生にはまたまた無理言って、入院を遅らせてもらいました。入院手続き後は、11月の時とは違い、脱走もせずに、その日に即植え込み。ありがとうございました。

思いのほか時間がかかり4時間半。皆様ご苦労様でした。アンギオ室のベッドは、透視するので、硬くて何時間も寝ていると痛くて痛くて。機械はフィリップス製だったと思うんだけど、病院のHP見ると東芝製とかいてあるんだよね。なかなかリードが血管を進まなくて時間がかかったのかも。

手術中は、ウトウトはするけど、ずっと何が起きてるか聞いておきたくて、がんばって起きてましたよぉ。

 

埋め込みの機械は、「両室ペーシング機能付き植込み型除細動器」

通称CRT-D、
Cardiac Resynchronization Therapy(心臓再同期療法) + Defibrillator(除細動器)

心不全の患者様への一般的な治療としては ACE 阻害薬またはアンギオテンシン受容体拮抗薬、β遮断薬、利尿薬、ジゴキシンを主体とした薬物療法が標準的ですが、それらの薬物療法を行なっていても心不全がコントロールがつかない場合、治療の選択枝のひとつとして両室ペーシング(または心臓再同期療法)と呼ばれる治療方法があります。
心機能が低下している場合に、心臓(とくに左心室)の中隔(左右を境する壁)と自由壁(右室に接しない左室自体の壁)に電気が伝わるタイミングが大きくずれるため、ただでさえ低下した心臓の収縮力が有効に利用できないという点があります。そのタイミングのずれを左室自由壁と右室心尖部の 2 箇所に電極を置き、心室を刺激することで電気の伝わるタイミングを是正し、心臓の収縮の効率を改善する方法が行なわれるようになりました。左心室の収縮の時間的なずれがある患者様においては、この方法により半分から 3 分の2くらいの症例で効果が認められると考えられております」

※日本心臓学会のHPより

 

 β遮断薬を服用していたけど、数値上駄目だったんだよね。歩くのが、しんどかったもんね。

 

この頃は

心収縮能EF22%
心電図で左脚ブロック
非持続性心室頻拍

だったので、

CRT-Dの適応条件としての

重度の心不全(NYHA心機能分類クラスⅢ以上)

Ⅲ度とは「高度な身体活動の制限がある。安静時には無症状。日常的な身体活動以下の労作で疲労、動悸、呼吸困難あるいは狭心痛を生じる。」

※日本心臓学会のHPより

 

また、「不整脈の非薬物治療ガイドライン」(2011年改訂版)によると

ClassⅠ(有益であるという根拠があり,適応であることが一般に同意されている)

最適の薬物治療でもNYHAクラスⅢまたは通院可
能な程度のクラスⅣの慢性心不全を呈し,左室駆
出率35%以下,QRS幅120msec以上,洞調律で,
植込み型除細動器の適応となる場合

 

なんてことで、がっちり適応。

機械は Boston Scientific RESONATE™ X4 CRT-D 

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心房リード INGEVITY
固定(Fixation)が ねじねじ(retractable helix) からの ワインド(Extendable) たぶん
(CRT-D手帳の書込みが間違っているから、はっきりわからない)

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右心房リード RELIANCE 4-Front™, Single-coil
 下の写真の右側だと思う

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心室リード Acuity x4 spiral s

 下の写真の真ん中だと思う 

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全部1.5TMRI対応

 

 

 

 

埋め込むことによって、身体障害者内部障害心臓1級申請となりました。

 

術後、X線で確認よしよし、3本のリードもいい感じで留置(lodging)。

 

 ありがとうございます。先生、看護師、技師、メーカーの方。皆さんのおかげです。